山東嘉祥武氏祠の石獅子

日中商报 2023-09-15 15:20:13

嘉祥武氏墓群石刻博物館は1961年に故宮、三孔(孔廟、孔府、孔林)、敦煌とともに国務院に第1陣の全国重点文物保護単位として発表された。現在、中国で最も規模が大きく、最も完全に保存されている漢画像石群である。ここに保存されているのは、後漢の桓帝、霊帝の時代に当時の武姓家族の祠にあった美しい漢の画像石である。これらの漢画像は内容が豊富で、取材が広く、異なる角度から漢代とその前の社会生活、典章制度、風土人情などを示しており、その「画像は古風で、八分精妙」は漢画像芸術の最盛期の作品といえる。そのため昔から今まで広く注目されている。現在、北京大学はここを漢画像教育研究基地とし、米国ハーバード大学、イタリア ヴェネツィア大学は武氏祠研究所を設立している。

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獅子は中国に伝わった後、邪気を払う瑞獣と見なされ、二千年も続いた。後漢の頃、人々は獅子を芸術的なイメージに彫刻し始めた。ずっと昔のことのため、漢代の石獅子が残っているのは少なく、嘉祥武氏の祠に既存する一ペアの漢代の石獅子は、中国で現在知られている最古の獅子彫刻作品であり、「中華第一獅子」の誉れがある。武氏祠の中のこの一ペアの石獅子は墓地の神道口の守護者であり、神道の門の威厳を増している。この石獅子は後漢の桓帝の建和元年(147年)に彫刻され、「孫宗作師子値(銭)四万」の記載がある。石獅子の長さは1.6メートル、高さは1.23メートルで、頭は真ん丸で、口は広く、頭にはたてがみがあり、下には垂須があり、ステップ状をして、口を開けてひげを上げ、頭を上げてまっすぐに立っている。浸食は深刻だが、ラインが流暢で、イメージが素朴で、表情に威厳を感じさせ、中華民族の1800年以上前の優れた芸術水準を示している。歴史を振り返ってみると、獅子は異域から中国に来て、郷に入っては郷に従い、中華の伝統文化の中に完璧に融合させ、千年を経た。石獅子の造形は各地の風習を結びつけて、別の様相を呈している。北方の石獅子は豪快で粗野で、南方の石獅子は優しくて上品である。今、神州の大地に数え切れない獅子は、中華民族の雄武の気迫と生きている精神力を示している。